ハテナソン hatenathon

こんにちは、当ブログ作成者のサトーケニチこと佐藤賢一です。ハテナソンは、一人一人の発想が尊重され、かつ民主的なルールのもとで質問をつくる取り組み、ワークショップなどのことを意味する造語です。人と人とがむすびつき、あらゆる場での学びがより豊かになること、そして人生がより豊かになることがハテナソンをおこなう目的です。このブログはさまざまな場で行っているハテナソンの方法や内容を記録し、好奇心・関心のあるひとの間で共有・情報交換することができればという願いをもち開設しました。よろしくお願いいたします!

ハテナソンって、どんなん? 160913_ハテナソン体験&勉強会について(その1)

 このイベントは9/16にアップしたパワーポイント資料にあるとおり、午後5時から約2時間、わたしが普段の仕事場にしている京都産業大学15号館1階にあるセミナー室で実施しました。

 わたしは今年の3月から大学内外のあちこちでハテナソンを実施しています。そしてその度に、ハテナソンの手法的なベースとしている『質問づくり(Question Formulation Technique)*1』が素晴らしいものであると実感し、これからの運用に大いなる可能性や期待感をもつようになりました(おいおい本ホームページで熱く語りたいと思っています)。ハテナソンを授業で活用することがたびたびあったので、関心のある人に見学してもらうこともしばしばありました。このイベントは趣向を変えて、関心ある人に実際にハテナソンを体験してもらおうと考えて企画したのです。

 ハテナソンは、コーディネータ(教師役あるいはファシリテータとも言えるでしょう)と参加者(生徒役あるいは学習者とも言えるでしょう)の間で質問の焦点(質問づくりのテーマとなる物事や事柄)を共有し、何を目的として質問をつくるのか、つくった質問はどのように活用するのか、といったことをまず話しあって決めます。今回のハテナソンでは「職員採用 知識より人間力」という見出しの記事(読売新聞2016年9月13日朝刊の京都地域紙面)を質問の焦点としました。いわゆる「新聞ハテナソン(*2)」をおこなったわけです。(つづく)

 *1 質問づくり(Question Formulation Technique)はアメリカの正問研究所が開発した手法です。日本では『たった一つを変えるだけ:クラスも教師も自立する「質問づくり」』(ダン・ロスステインら著作、新評論、2015年出版)という書籍で詳しく紹介されています。

 *2 新聞ハテナソンは、読売新聞社が発行している読売教育ネットワークの2016年6月号などで実践例が紹介されています。

http://kyoiku.yomiuri.co.jp/kaihou18.pdf

http://kyoiku.yomiuri.co.jp/kaihou18.pdf

 

(つづく)