ハテナソン hatenathon

こんにちは、当ブログ作成者のサトーケニチこと佐藤賢一です。ハテナソンは、一人一人の発想が尊重され、かつ民主的なルールのもとで質問をつくる取り組み、ワークショップなどのことを意味する造語です。人と人とがむすびつき、あらゆる場での学びがより豊かになること、そして人生がより豊かになることがハテナソンをおこなう目的です。このブログはさまざまな場で行っているハテナソンの方法や内容を記録し、好奇心・関心のあるひとの間で共有・情報交換することができればという願いをもち開設しました。よろしくお願いいたします!

関西若手議員の会 研修会でカードゲーム × 質問づくり ハテナソン❗️(31Jan 2018)

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大阪府交野市で1月31日(水)、超党派でつくる市議会議員の集い「関西若手議員の会」研修会で、カードゲームと質問づくりを組み合わせたハテナソンを実施しました。昨年の大晦日近くに交野市議会議員の黒瀬さんがメッセージで連絡してくださったのが事の始まりで、何回かのオンラインミーティングやメールのやり取りを経て実現したものです。市議会議員の皆さんにとって、まちづくりや地域振興は重要な課題であると思います。この課題は、SDGsの17の行動目標の中にも「住み続けられるまちづくりを」として掲げられています。その他の課題も含め、わたしたちがどうやってSDGsを自分ごと化して考え、動いていくことができるのか、30名近い参加者の皆さんとワークを通して学び合いました。通常の一般向けワークショップにくらべて1時間多い4時間という設定であったこともあり、質問づくりQFTにじっくりと取り組むことができたと思います。驚いたのはグループ内で大事な質問を3〜4つ(1人1つずつ)選び出し、清書するワークがとても手早く行われていたことでした。物事に優先順位をつけて取捨選択することって、あまり学ぶ経験がなく、難しいことなんですよね。今回初めてご一緒した「政治の世界」にいらっしゃる方はそういう能力に長けている傾向があるのか(多分そうなのでしょう)、今回のワークに集った若手議員の会の皆さんが特別にそうであったのか(そういうことでもあるのでしょう、きっと)。これがわたしが研修に臨みつつ、つくることのできた問いです。黒瀬さん、ご参加いただいた皆さん、貴重な学びの場づくりの機会を与えていただき、ありがとうございました!

第2回 チームサイエンスの科学の日本における推進 × ハテナソン(15 Jan 2018)

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1月15日(月)に「第2回チームサイエンスの科学の日本における推進×ハテナソン」が開催され、ファシリテータを務めました。会場は東京市ヶ谷の科学技術振興機構JST本館で、社会技術研究開発センター(RISTEX)は任意団体チームサイエンスコモンズの共催による企画でした。このハテナソンの目的は、チームサイエンスの科学という学際分野があること、そしてその取り組みを日本で推進すること、以上の2つの論点をインプット情報および質問の焦点として、課題の洗い出しとその解決策の探求を行うことでした。この取り組みは、昨年10月に研究イノベーション学会の企画セッション(京都大学)で開催された第1回に続くもので、今回はJST関係者と一般参加者がほぼ半々ずつで混ざり合った30数名が4時間におよぶワークショップ(ハテナソン2時間半、パネルディスカッション1時間半)を共にしました。前半部では前回同様、アメリカが推進主体となっている現在のチームサイエンスの科学の状況報告をインプット情報としての質問づくりワークをおこないました。後半部では質問/問いを全体で3つに絞り込み、それぞれの問いに対する仮の答え/その解決への取り組みを表すスローガン、解決に必要なリソース、そのリソースを手に入れるためのアクション、の3本立てでアクションプランを検討し、最後に全体共有しました。ワークショップ後半部では5人の登壇者によるパネルディスカッションが行われ、研究者の立場、研究支援者の立場、それぞれからチームサイエンスとチームサイエンスの科学に対する期待や想いが論じ交わされました。この取り組みは日本では始まったばかりで、今後の展開と成長に期待し、また自分も貢献していければと思います。またわたし個人としては、一昨年からお世話になっているJSTのプログラムマネージャー育成・活躍推進プログラムの活動の一環としてJSTという場で仕事をする機会に恵まれたことを嬉しく思いました。

ハテナソン体験ワークショップ@2017年度 京都FDer塾 × 大学教育パワーアップセミナー(20 Jan 2018)

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1月20日(土)に、京都市駅近くのキャンパスプラザ京都の会議室で「ハテナソン(質問づくりQFTを使った学び場の共創)体験ワークショップ」を開催しました。このイベントは、公益財団法人大学コンソーシアム京都が主催する2017年度京都FDer塾と大学教育パワーアップセミナーの合同企画(http://www.consortium.or.jp/fd/21982)の1分科会としておこなったもので、参加者20名のみなさん、そしてイベント事務局の方々と2時間をご一緒しました。今日の質問づくりの焦点には「持続可能な開発目標SDGs」のロゴデザインを用い、若干のインプットトークののちにQFTワークを4〜5人で作るグループ4つでおこないました。参加者の多くが大学教職員である一方で、高校の先生や滋賀県で環境問題に取り組んでいらっしゃる法人事務局の方など、バラエティに富んだメンバー構成でした。質問だしの後は分類と変換、そしてグループ間でのハイライトを経て、大事な質問をグループ内で3つに絞り込みました。最後に各グループで選ばれた質問の中身とその選定理由を全体で共有しました。以下に記すのはその質問リストです。
・ロゴの色やマークに、どんな意味があるのか?
・ゴールが18ではなく、17であるのはなぜか?
・17の目標に「貧困」「飢餓」「平和と公正」とあるのはなぜか?
・持続可能ってどういう意味?
・17コの中から減らせるもの増やせるものありますか?
・達成なのか、努力なのか?
・不平等をなくすことが良いことなのか?
・貧困をなくすことについて自分達ができることはありますか?
・質の高い教育は教育格差を解決できるの?
・国ごとの現状が異なる中で共通の目標を達成するにはどうしたら良いか?
・18個目を作るとしたら、あなたのグループはどうしますか?

SDGsというテーマ/コンテンツから、どのようなことが学べたでしょうか?そしてハテナソンのプロセスを構成する質問づくりQFTを行うことは、みなさんにとってどのような気づきを得る体験であったでしょうか?この取り組みが新しくてよりよい何かを生み出すきっかけになることを願ってます。参加者の皆さん、そして場をご準備運営いただいた事務局の皆さん、楽しく刺激的な時間を共創いただき、ありがとうございました!イベント後には参加いただいた3名の方と、さらにゆっくりお話しする機会(反省会?笑)にも恵まれました。新しい出会いに感謝、感謝です。