ハテナソン hatenathon

こんにちは、当ブログ作成者のサトーケニチこと佐藤賢一です。ハテナソンは、一人一人の発想が尊重され、かつ民主的なルールのもとで質問をつくる取り組み、ワークショップなどのことを意味する造語です。人と人とがむすびつき、あらゆる場での学びがより豊かになること、そして人生がより豊かになることがハテナソンをおこなう目的です。このブログはさまざまな場で行っているハテナソンの方法や内容を記録し、好奇心・関心のあるひとの間で共有・情報交換することができればという願いをもち開設しました。よろしくお願いいたします!

ひと・まち交流館京都で今年初のカードゲーム × QFT ハテナソン!(19 Jan 2018)

こんにちは、ケニチです。1月19日(金)に京都市下京区のひと・まち交流館内の会議室でカードゲーム × 質問づくり ハテナソンを開催しました。
・日時・場所:2018/1/19(金)18:10〜21:00 ひと・まち交流館京都 第3会議室
・参加者:25名
・流れ(18:10〜20:00 カードゲーム、20:00〜21:000 QFT)
↓チェックイン
↓SDGs2030についてのイントロダクション
↓参加者同士の自己紹介、ウォーミングアップ
↓カードゲームの説明
↓チーム形成(2人チーム×12、1人チーム×1)
↓ゲームプレイ
↓チームワーク、実行プロジェクトの振り返り
SDGsロゴデザインを質問の焦点とするQFT
↓一人一つ、大事な質問を選び清書する
↓全体共有
↓チェックアウト
京都での一般向けカードゲーム・ワークショップとしては2回目の実施となりました。1回目(2017/11/30)と同様にPeatixでの登録が満員となり、様々な職種の方がいらっしゃいました(企業人、高校・大学教員、研究所職員、市議会議員、行政の方、NPO一般社団法人の方など)。チーム編成(基本形は2人一組)は、お隣同士で座られた方同士にお願いしました。前半は経済レベルが絶好調であるのに対して、環境と経済は壊滅的(笑)、2チームが既にゴールインという状況で中間発表となりました。後半はさすがに大人の対応(?)で環境・社会への対応が劇的に進み、結果は写真にある通り。ただ、まだゴールにたどり着けずにゲームを終えたチームも幾つかありました。カードゲームとその振り返りを終えてからの質問づくりQFTは、参加者のさらなる振り返りと対話を促す仕掛けとしてとても役立つことを今回も実感しましたし(カードゲームを行わずにロゴデザインだけで質問づくりワークを行う場合に比べて、出てくる質問がより多岐にわたり、かつ深いものになっています)、フィードバックの質問紙調査への回答も内容豊かでした(質問、振り返り、追って共有できればと思います)。ただ、最近の実績も踏まえ、私が企画運営しているこのワークショップは4時間(カードゲーム2時間、QFT2時間)で行うのがより適切だと感じています。
 次回の京都開催は同じ会場で3月31日と4月1日(連日開催)を予定しています。

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広島県立高陽東高等学校でハテナソン授業と研修をおこないました(12 Jan 2018)

質問づくりメソッドQFTに興味関心をもたれた高陽東高校の先生とつながることができ、1月12日に模擬授業と研修を共にしてきました。50分間の模擬授業では理科系の2年生の生徒さん50数名と図書館スペースでご一緒しました。前半部で、わたしの生命科学研究でのテーマであるアフリカツメガエルの発生のこと、そして最近アフリカツメガエルが野生化していることが話題になっていることを講義し、次に生徒さんたちが講義内容に対する疑問・質問をつくるハテナソン・ワークを駆け足で行いました。これまでの学びは「問題に答える」が中心だったとおもうけれど、これからは「自分(たち)で問いをつくる、自分(たち)でその答えを探す」ことが重要になることを話しました。授業最後には国連が2015年に採択した持続可能な開発目標のことを紹介し、生徒さんが普段おこなっている勉強やその他のいろいろな活動を、このような世界や社会の動きと結びつけて考え、視野を広げていってほしいと伝えました。授業の後は先生方にお集まりいただいての研修会を行い、質問づくりメソッドQFTを設計するにあたっての留意点を共有しました。先生方の多くはQFTの実践や観察のご経験がまだない中で、駆け足の講義の内容を辿るのはなかなか難しかったかも知れないです。今後も何がしかの連携・協力が継続できることを願っています!

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学生ファシリテータ研修で2030SDGsカードゲーム❗️(11 Jan 2018)

京都産業大学教育支援研究開発センターのF工房(ファシリテーション工房)学生ファシリテータ研修(通称“ファシ勉”)の1プログラムとして、カードゲーム・ワークショップを開催しました。
*日時・場所:2018/1/11(木)16:45〜18:45 京都産業大学15号館内セミナー室(参加者:9名)
京都産業大学の学生ファシリテータとは、(私の理解では)ファシリテーション・スキルとマインドを研修で学んだのちに授業現場やその他の大学内のアクティビティ(オープンキャンパス、入学オリエンテーション等)において教員の活動を補助・支援する活動をおこなう学生のことを言います。今回は同活動の事務組織F工房からの依頼を受けて、学生ファシリテータ研修の1プログラムとして「2030 SDGsカードゲーム・ワークショップの体験」「SDGsとは何か」「佐藤によるファシリテーション(汗)」などを学びの要素とする2時間を設計・運営しました。9チームすべてがゴールインし、かつ世界の状況がレベル10で3つ揃うという、感動的(笑)な世界が出来上がりました。ゲーム後半部の残り2分程度の時点で経済・環境・社会がレベル10でそろい、その後プレーヤー同士が何がしかの交渉を行っている時間がしばらく続きました。そして残り1分を切ったところでプレーヤーの間で歓声と拍手が起こりました。どうしたのかな、と思ったのですが、このときがプレーヤー全員ゴールインした瞬間だったんですね〜(ヤッタ〜笑)。私自身、カードゲームを運営するようになり通算5回目の事例で初めての体験となりました。
 わたしがいつも行っているハテナソン・ワークショップでは、カードゲームで実行したプロジェクトの振り返りとチームワークの振り返りを少し行った後に、質問づくりQFTワークショップをさらに1時間程度行い、対話を深めていきます。今回の研修会では時間が2時間と決まっていたため、代わりにイマココラボの振り返りコンテンツの1つ“風が吹けば桶屋が儲かる”を活用して、参加者からではなくファシリテータ側から幾つかの質問を投げかかけるスタイルで意見交換をおこないました。さらには、ファシリテーション(どのようにしてファシリテーションを学んできたのですか?等)やワークショップ運営全般(どのようなことに重きを置いて運営していますか?等)についてF工房スタッフの大谷さんとの掛け合いでおこなう質疑応答の時間帯もあり、私もいつもと違う学びを学ばせていただけました。F工房の皆さん、このような機会を設けていただきありがとうございました!

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質問づくりメソッドQFTに関する研修会@摂南大学(24 Feb 2018)

2月24日(土)に寝屋川市にある摂南大学でSDGs2030カードゲームと質問づくりQFTを使ってのハテナソン・ワークショップが開催されます。よろしければご一緒に〜!
 

カードゲームと質問づくりQFTで遊ぶ、学ぶ持続可能な開発目標SDGs ハテナソン(2 Jan 2018)

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今年最初のハテナソン実施報告します!
■日時・場所
2018/1/2(火)13:10〜15:40
札幌コンファレンスホール ミーティングルームC(定員8)

今回は正月二日に設定してしまい、成立を危ぶんでおりました。三名にお越しいただけたのでまたも掟破りの3名カードゲーム敢行しました汗。富と時間を一人ずつ、そして3人目の方には残りのゴールを全て担って頂くという設定にしてみました。そして、その方のゴールは意思カードがどれでも合計10枚集まれば目標達成ということに。みなさん、ゲームの最初から環境と社会への意識が高く、経済ばっかり活性化しても…という空気の中、それでも経済が伸びることに不思議感ももちつつ、取り組んでいらっしゃいました。前半部で一人だけ(時間)が目標達成したことを受けて、「しかし、そのゆとりある時間を使うにふさわしい世界があるでしょうか?」という問いかけと「他のみなさんも具体的な数値目標の次に書いていることをもう一度見てみましょう」という呼びかけを行いました。やはり中間発表はターニングポイントとなるのですね。後半は3名がお互いのゴールを再三確認し合いながらプロジェクトを慎重に選びながら、世界を作っていきました。残念ながら、3人ゲームの限界だとは思いますが、決定的に時間が足りなくなったのです。しかしながら3人が全て目標達成できたことは素晴らしいと思いました。ご参加のみなさん、ありがとうございました😊
■質問例(すこし編集しています)
・貧困とはどういうことを言うのか?(開いた質問)
・お金がないことが貧困であることの基準か?(閉じた質問)
・達成したかはどのようにしてわかるのか?(開いて質問)
・達成したことを知る基準はありますか?(閉じた質問)

兵庫県立津名高等学校でハテナソン授業を行いました(21 Dec 2017)

今回模擬授業を行うためにはじめて訪れた津名高等学校は、淡路島の津名港を真近に望む小高い丘にあり、感じのいい校舎・キャンパスの高校でした(ゆっくり見ることができず、残念)。ほぼ同数同士の1年生と2年生の混成28名のクラスで50分間、3つのテーマ(アフリカツメガエル をモデルとする発生研究、自らの質問を出発点とする学び、持続可能な開発目標SDGs)を順に、猛スピードでたどる授業を行いました。写真はアフリカツメガエルが研究モデルであると同時に、最近は外来種としての繁殖が話題になっていることをテーマに、生徒さん達が質問づくりをしている様子です。それぞれが作った質問を検討して分類し(開いた質問と閉じた質問)、幾つかの質問の変換(閉じた質問⇄開いた質問)もおこないました。問い・質問は試験などで先生から与えられる場合が多いかもしれないけれど、大学では自分たちで問いを作り、学ぶことが多くなります。試験問題にはあらかじめ用意された答えがあるるのが普通だけれど、質問づくりにはあらかじめ答えがあるわけではないですね。そんな学びを始めよう。みなさん、どうだったかな〜笑 

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